フランス・パリを本拠とし、「メルキュール」「ノボテル」「イビス」などのブランドを展開するフランスホテルチェーン大手「アコーホテルズ」は4月5日、英国を拠点にラグジュアリー物件を取扱うバケーションレンタルサイト、「onefinestay(ワンファインステイ)」を買収したと発表した。
買収額は1億4800万ユーロ(約180億円)となる見通しで、国際的な事業展開に向けて6400万ユーロ(約80億円)の追加出資も行うとしている。
onefinestayは民泊のラグジュラリー物件を中心に取扱うバケーションレンタルサービス。2010年にロンドンでスタートし今現在は、ロンドンやニューヨーク、パリ、ロサンゼルス、ローマを中心し2,600軒の部屋を展開している。
民泊仲介を手がけるサービスとしてはAirbnb(エアービーアンドビー)が世界的に有名であるが、onefinestayは、ラグジュアリー物件を中心に取り扱っている点が大きく異なる。Airbnbと比べると室料は高めであるが、ワンランク上の体験をできる点が人気の秘訣だ。
2015年6月には、onefinestayは世界ホテルグループ「ハイアットホテルズアンドリゾーツ(Hyatt Hotels and Resorts)」らから、4000万ドル(約50億円)を調達。ホテル内外からの注目を集めていた。
onefinestayは今後アコーホテルズ傘下で独自性を保ちつつ5年以内に40都市へ拡大を目指す。
onefinestayとは
onefinestayは、2010年にロンドンでスタートし、ロンドンやニューヨーク、パリ、ロサンゼルス、ローマを中心し2,600軒の部屋を展開するバケーションレンタルサービス。
AirbnbやHomeawayのような民泊仲介サービスとは異なり、ラグジュアリー物件を中心に取り扱うのに加えて、ゲストに対するおもてなしもワンランク上であることが挙げられる。
例えば、部屋の清掃の場合ホスト自身あるいは清掃代行会社に委託されている場合が多い。一方でonefinestayの場合、タオルやトイレタリー、ベッドのシーツなどがローカルチームの手によって丁寧に準備される。
またチェックイン時のおもてなしにも気を抜かない。Airbnbではセルフチェックイン方式が活用されゲストとホストが一切会わないこともある。一方でonefinestayの場合は、ローカルチームのメンバーがホストに代わりお部屋に招待し鍵を手渡しする。
いかがだっただろうか?onefinestayは、AirbnbなどのHomeawayなどの民泊仲介サービスとは一線を隠す、「おもてなし」バケーションレンタルサービスなのだ。