OYO Hotels Japan 合同会社は、日本国内における事業初年度の総括を公表し、同社が展開する「OYO Hotels」が、日本国内 73 都市で 200 件以上のホテルを展開※していることを明らかにした(※2020 年 1 月末時点)。
OYO Hotels Japan 合同会社は、ホテルチェーン世界2位の OYO Hotels & Homes(オヨ・ホテルズ&ホームズ)がソフトバンクとのジョイントベンチャーとして 2019 年4月に創業。2019 年 10 月に正式に日本での営業を開始し、2019 年 11 月時点で国内 100 軒以上のホテルを展開していた。
しかし、急拡大の裏で OYO Hotels とフランチャイズ契約を結んだホテルとの間で契約トラブルが発生するなど一部で問題になっていた。
2月7日に開催されたソフトバンクの 2020 年 3 月期第3四半期の決算発表では、代表取締役社長執行役員 兼 CEOである宮内謙氏が OYO Hotels と加盟ホテルの間で発生したトラブルに言及。急拡大のさなか「ホテルオーナーと契約で認識の相違が発生し、40 社くらいのホテルと問題が発生した」とトラブルを認めた。
2019 年9月以降は、ホテルとの契約形態を変更したほか、マネージャーを日本人に変更するなどし体制の転換を図ることで、問題の解消に当たっているという。
宮内氏によると、 OYO Hotels は、2019 年 12 月時点でホテル客室数ベースで 5,762 室にまで拡大しており、純増を継続していることを明らかにした。一部ホテルとの間で問題は発生したが、ガバナンスの強化などにより着実に客数を増やしているようだ。
OYO は、OYO Hotels Japan で展開しているホテル事業のほか、「OYO LIFE」というサービス名でOYO TECHNOLOGY&HOSPITALITY JAPAN株式会社が賃貸住宅事業を展開している。
OYO LIFE でもトラブルが多発したことを受け、2019 年 11 月にヤフー株式会社を傘下に持つZホールディングス株式会社が資本を引き上げ、合弁を解消していた。OYO Hotels Japan との今後について、宮内氏は「OYO Hotel Japanは十分伸ばしていけると思っている。資本を引き上げることは全く考えていない」と述べ、力を入れていく考えを示した。