ITの国内大手・楽天とLIFULLが共同出資する楽天LIFULL STAYは、中国民泊仲介最大手の途家(トゥージア)と提携することを正式に発表した。
楽天LIFULL STAYは楽天とLIFULLが共同出資して設立した会社で住宅宿泊事業法施行後のサービス開始に向けて各国で市場シェアを握る民泊サイトとの提携を進めている。これまでに世界最大級の民泊サイトを運営するHomeAway(ホームアウェイ)や台湾の民泊サイトAsiaYo(アジアヨー)との提携を発表しており途家は3社目となる。
途家は、2011年に中国の首都北京で設立した民泊仲介サイト。現在では70ヵ国1,100の都市に物件を掲載し、アパート、ヴィラ、家などの登録物件数は45万件を超えるなど中国最大の民泊プラットフォームとなっている。楽天LIFULLは中国最大の民泊サイト「途家」と提携を行い途家ユーザーに対して日本の魅力を伝えることでさらなるインバウンド需要の拡大を狙う。
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7月3日 | 楽天LIFULL STAYとエクスペディア傘下のHomeAwayが提携 |
7月20日 | 楽天LIFULL STAYと台湾の民泊サイトを運営するAsiaYoが提携 |
8月2日 | 楽天LIFULL STAYと中国民泊の最大手の途家が提携 |
日本途家は、2025年までに300億円
途家は、ゲストからは手数料を取らずホストからのみ手数料を3%を徴収。ゲストに対しては北京のカスタマーサポートチームが対応し、日本のホストに対しては日本途家がサポートをしている。途家本社と日本途家が連携を行うことで、ゲスト及びホストに対してトータルサポートを提供している。
中国国家統計局によると、中国人の海外旅行者数は総人口14億人のうち1億3,500万人(9.8%)と以前低いが、所得の向上や受入国側側のビザ緩和などにより中国人旅行者数が急増している。
日本を訪れる中国人旅行者も急増しており日本途家は日本における市場シェアを拡大し2020年までに250億円、2025年までに300億円の目標を目指す。