Airbnbは、「体験」の東京での掲載数が150件を突破しうち95%が5つ星の評価を獲得、特にアジア太平洋地域で予約件数が前年比17倍以上となるなど急成長している事実を明らかにした。
Airbnbは世界30以上の都市で1,800種類の「体験」の企画を掲載。現地で旅行者がその道の専門家から学ぶ、異文化体験ができるサービスを提供している。
スポーツ・自然・社会貢献・エンターテインメント・食べ物・アートの6種類から選択可能。現地で興味ある分野のその道の専門家から学ぶだけでなく、興味はあっても国内では手掛けることができなかった分野へのチャレンジも可能で、新しい自分の可能性を発見することにも繋がる。
Airbnbはアジア太平洋地域では東京、ソウル、シドニー、ニューデリー、バンコクを始めとする10都市で、「体験」企画を掲載中。参加のゲスト数も急増しており、2017年1月から本地域の予約件数は前年比17倍以上、と発表した。
各都市での体験具体例
アジア太平洋地域でのAirbnbの「体験」企画について、各都市毎の具体例は下記となっている。
・東京→書道や剣道体験、握りずし体験他、種類豊富な150件以上の「体験」が掲載。
・大阪→食い倒れの街・大阪らしく食に対する「体験」の種類が豊富。
・ソウル→食の「体験」の種類が豊富、中にはマッコリのテイスティングも存在。
・バンコク→「体験」の90%がTHB2,500(約8,350円)未満で参加可能。参加しやすい価格で、キックボクシングから食の「体験」までラインナップ。
・シドニー→レビュー獲得済みの「体験」は全て5つ星であり、マリンスポーツやアウトドア体験他、満足度の高い「体験」がラインナップ。
・ニューデリー→伝統と歴史ある街であり、アートと歴史の「体験」が人気化。
「コト消費」の体験型インフラになる可能性も
訪日外国人観光客も徐々にリピーターが増えてきており、初訪日の際は定番観光スポットの訪問で満足する観光客も、2度3度と来日を重ねると、典型的な観光スポットを訪問するだけではなく「コト消費」を求める傾向にある。「コト消費」による感動経験がリピーターとなる大きな要素にもなっているのだ。
日本で「コト消費」を体験しようとする場合、宿泊先での企画に参加、専用サイトでの申し込みと言った手段が存在しているが、決め手に欠ける状況だ。Airbnbはこれまで民泊仲介サイトとして知られていたが、Airbnbの「体験」は「コト消費」の体験型インフラにもなりえる可能性を秘めていると言えそうだ。
日本では訪日外国人観光客の「コト消費」は殆ど未着手の状況であり、リピーターを掴む契機ともなりえるAirbnbの「体験」は、「コト消費」のインフラとしての広がりも期待したい。