リクルートグループは、個人宅の空き部屋に旅行者を留める民泊仲介サイト世界最大手のAirbnb(エアビーアンドビー)と業務提携し、民泊事業へ参入することをリクルート住まいカンパニーが発表した。
リクルートグループの不動産・住宅情報サイト「SUUMO(スーモ)」に掲載した賃貸物件について、世界で400万室以上の民泊仲介を手がけるAirbnbとの提携で借り手が見つからない等の空室期間に民泊として活用できるようにする。
SUUMOが民泊運営をサポート 賃貸収益の向上を狙う
民泊仲介サイトAirbnbとの業務提携により、リクルートはSUUMOに掲載している賃貸管理会社や賃貸オーナーに従来通りSUUMO上で入居者募集を行うことに加え、物件の空室時に民泊に転用することによる賃貸物件の収益向上をサポート。
実際に民泊運営を行う場合は、SUUMOと提携契約を結んだ住宅宿泊運営代行会社を利用し、Airbnbなどの民泊仲介サイトを通じて全世界から利用者の集客を行うことが可能となる。
本業務提携により、賃貸オーナーはSUUMOと提携する民泊運営代行会社を通じて、家財手配やハウスルール作成、保険加入等の開始準備から、Airbnb等への物件情報掲載、予約受付、宿泊者の問い合わせ対応、鍵の受け渡し、クチコミ管理、清掃などの民泊運営全般の業務を委託できるようになる。
民泊市場で先行する楽天LIFULLを意識か
2017年6月には楽天株式会社が約800万件を掲載する不動産・住宅情報サイトを運営するLIFULLが共同で新会社(楽天LIFULL STAY株式会社)を設立し、国内における民泊事業への参入を表明。
その後、米オンライン予約サイト大手のエクスペディア傘下のHomeAwayとの提携、2週間後には台湾民泊サイト最大手のAsiaYoとの提携、昨年7月には中国民泊サイト最大手の途家と提携を発表するなどパートナーシップ戦略を拡大。
さらに昨年12月に楽天LIFULL STAYは、アパートの賃貸事業と開発事業をコア事業とする 株式会社レオパレス21による特区民泊物件への運用代行サービスの提供を開始していた。
《関連記事》民泊関連銘柄 民泊事業への参入を発表した大手企業・上場企業まとめ
楽天LIFULL STAYが進める民泊市場での動き一覧
リリース年月 | 楽天LIFULL直近の動き |
2017年6月 | 楽天、LIFULLと共同で新会社・楽天LIFULL STAYを設立 |
2017年7月 | 楽天LIFULL STAYとエクスペディア傘下のHomeAwayが提携 |
2017年7月 | 楽天LIFULL STAYと台湾の民泊サイトを運営するAsiaYoが提携 |
2017年8月 | 楽天LIFULL STAY、中国最大級の民泊サイト途家と提携 |
2017年9月 | 楽天LIFULL STAY、LIFULL HOME‘Sマンスリーをオープン |
2017年11月 | 楽天LIFULL STAY、民泊運営代行サービス「Rakuten STAY」開始 |
2017年12月 | Booking.com、民泊事業で楽天LIFULL STAYと業務提携 |
2017年12月 | 楽天LIFULL STAY、住宅賃貸のハイアスと事業提携 |
2017年12月 | 楽天、レオパレス21初となる民泊物件の運用代行をスタート |