ホテルの宿泊代金をビットコインで支払い可能に スイスの5つ星ホテルの決済に導入

スイスの5つ星ホテル「ザ・ドルダーグランド(The Dolder Grand)」で5月1日から宿泊代金や飲食、付帯設備使用料など全てをビットコインで支払いが可能になると、同ホテル技術パートナーの「Inacta AG」が発表した。

ビットコイン支払いは、システムを提供するInacta AGのモバイルアプリ「Inapay」を介して行われ、宿泊代金はもちろんのこと、飲食やスパ設備の支払いに利用できる。

「Inapay」は、ビットコイン等仮想通貨での支払いを店舗で受け付けることを可能にするモバイルアプリ。「Inapay」は利用客が支払ったビットコインを即座にスイスフランまたはユーロへ変換。

ホテル側は、ビットコインをそのまま受け取るわけではなく、法定通貨で受け取ることができるため、ホテル側ではビットコインの取り扱いは発生しない。

同ホテルのアンドレ・マイヤー氏は「ビットコインが世界で普及している現状を考えれば、決済の方法として取り入れなければならない。技術的にもわれわれは常にサービスの改善を進めている」とコメントした。

ビットコインなどの仮想通貨は、世界でも決済手段として使われるようになってきており、米国の旅行会社「チープエアー(CheapAir)」では、2014年から宿泊施設のオンラインサイトでの予約の決済に導入。

このほか、カナダの「サンドマンホテルグループ( Sandman Hotel Group)」、スペインの「カジュアルホテルズ(Casual Hoteles)」でも、ホテルの宿泊代金などにビットコイン決済を取り入れている。

日本の宿泊施設では2018年1月に大阪でオープンしたホテル「Hotel Amaterrace 縁(よすが)」がビットコインの宿泊料の決済に対応している。

ビットコイン価格は、2019年3月まで30~40万円台で推移していたが、2019年4月2日に約4カ月ぶりとなる50万円台にまで急騰。その後、4月23日の午後に、一時63万円まで急騰していた。

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