民泊仲介サイト世界大手のAirbnb(エアービーアンドビー)は、複数の物件を管理するプロの民泊ホスト向けにホスティングツールの機能拡充と、新パートナープログラムを開始したことを明らかにした。
ホスティングツールの機能拡充では、リスティングが6件以上ある場合は、選択したリスティングを一括編集する機能を追加。たとえば、キャンセルポリシーの変更もリスティング1件ずつではなく全リスティングを一括できるようになる。
さらに、リスティングの料金設定をより細かく設定できるように「ルールセット」と呼ばれる新しい仕組みを導入。複数リスティングを有する民泊ホストは、適用するカスタムの料金と予約受付のルールをセットで作成&保存することで一括適用できるようになる。
例えば、ルールセットを利用することで「年末年始のホリデーシーズンは10%値上げ」といった細かな宿泊価格ルールの作成が可能になる。
また、リスティングが6件以上ある場合は宿泊客の予約ごとに集める新しい追加料金の設定が可能に。新しくリゾートホテルなどが利用する「リゾート料金」「リネン料金」「管理料金」、管理組合に支払う「コミュニティ料金」にも対応する。
新しく利用できるプロマーケティングページは、リスティングが6件以上ある場合に利用できるようになるページで、独自URLでページコンテンツをカスタマイズしたりゲストレビューを表示させることができる。
サードバーティーの新パートナープログラムも
Airbnbで部屋を貸し出すホストのうち特に管理物件数が多いホストは、これまでサードパーティ製のソフトウェアを利用することが一般的となっていた。今回、Airbnbは、Preferred Partner Program (プリファード・パートナー・プログラム)をスタートし、サードパーティ製のソフトウェアの利用をサポートする。
Airbnbと外部のPMS(宿泊管理システム)やサイトコントローラー(チャネルマネージャー)と連携させると、外部ツールから直接リスティングを掲載・管理することができるほか、Airbnbにはない様々なサービスを利用できるようになる。
プリファード・パートナー・プログラムは、日本だけに限らず世界のサードパーティ製アプリが登録されており、日本からはtemairazuやReluxなどが連携パートナーに指定されている。