ミレニアル世代の8割がGoogleを使ってホテルを検索し、7割以上がホテルを予約する前にソーシャルメディアをチェックして予約するかどうかを決めるー。
これは、過去2年間にホテル予約をした18歳から34歳までのミレニアル世代1千人を対象に行った調査結果で明らかになった事実だ。
調査結果によると、ミレニアル世代の8割はホテルを探す際にGoogleを利用し、ホテルの自社サイトが使いづらい場合、過半数の人が予約しないと回答。さらに、即座にオンライン予約ができなければ、49%の人は予約をしないという結果も明らかになった。
また、全体の73%は予約を入れる前にホテルのSNSフィードをチェックし、うち33%はSNSでの発信を行っていないホテルへの予約を見合わせると回答。
また、83%はSNSでフォローしている人の写真を見たあとでホテル予約をする傾向もあり、SNSを活用したホテルのマーケティング戦略の重要性が改めて浮き彫りとなっている。
ホテルがミレニアル世代からの支持を集めるには、これまで以上にWebサイトとソーシャルメディアの重要度が増しているようだ。
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スマートテレビやモバイル決済なども重視
オンラインやソーシャルメディア上でのプレゼンスの向上に加えて、「テックアメニティ」の充実度もホテル予約に影響を与えるようだ。
調査結果によると、ミレニアル世代の7割はキーレス・エントリーやモバイル決済、スマートテレビなどの「テックアメニティ」を備えたホテルを予約する傾向にあるという。
中でも、ミレニアル世代がホテル予約時に重要視するのは、「強力なWi-Fi」と「Netflix対応のスマートテレビ」の2点。ミレニアル世代の57%は強力なWi-Fi環境が整っていれば、リピート予約したいと回答している。
SNSでシェアしたくなる仕組み作りも重要に
Facebook(フェイスブック)やTwitter(ツイッター)に加えて、最近ではInstagram(インスタグラム)も目覚ましい成長を遂げている。Instagramは、月間アクティブユーザーは10億人、デイリーアクティブユーザーは5億人を超えるサービスとなっている。
これまでは、誰かの意見を参考にしたい場合、OTAやTripadivisorなどに投稿される「テキストベース」の口コミを見て予約するかどうかを判断するしか方法がなかった。しかし、画像共有SNSのInstagramでは、ホテルの口コミを「写真」という形で知ることができる。
Instagramなどを通じて日々の体験を友人にシェアすることに慣れているミレニアル世代にとって、普段利用しているSNSをホテル予約の判断材料として活用するのは自然な流れだ。
ホテルにとって、これまでのように「テキスト」という形での口コミを得る努力も大事ではあるが、「写真」という形でホテルの魅力が伝わるような仕掛け作りも重要になってくるといえるだろう。
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